西区 H様邸
幼年期を過ごした古民家をフルリノベーション
・古民家をリノベーションすることになったきっかけ
この家は私が小学校5年生まで住んでいた生まれ育った家なんです。
建物自体とても古く、私の曾祖父の代から住んでいたと聞いています。
私の父の転勤をきっかけに一緒に住んでいた祖父母を残して家族で東京へ移り住みました。
それからは学校の長期休みに祖父母に会いに行くだけになりました。
両親は名古屋転勤になり戻りましたが、東京に残り、社会人になりました。
私も転勤族でしたので都市を転々としてきました。
定年に名古屋に帰ってきてこの家のリノベーションをすることになりました。
それまではずっと会社の借り上げ住宅に住んでいましたが、最終的に家を買うかここに戻ってくることのどちらかで考えていました。
結果、幼年期を過ごした思い入れもあったので名古屋に戻ることになったのです。
何しろ明治の後期に建てられた建物ですし、雨漏りなどもしていて家の修復が必要な個所がいくつもあり、大工さんを呼んで家を見てもらったところ、限界が近いということを伝えられました。
それがきっかけになりました。
・降幡建築設計事務所を知ったきっかけ
この家に住みたいと考えていたので、ハウスメーカーに相談に行き、見積りを取って、一度はそのハウスメーカーで契約しました。
そんなとき、昔7年ほど赴任していた松本に遊びに行く機会があり、中央民芸という仲良くしている家具屋さんで、自宅の古民家を再生するという話をしたんです。
そしたら古民家再生のプロがいるから話を聞いてみたらと教えてもらいました。
そのとき聞いた降幡建築事務所のことが気になって、紹介をいただきました。
名古屋に帰って即名古屋分室に電話をして、川辺さんに色々とご相談をさせていただいきました。
それからいいアイディアをいただいたり、いい形でリノベーションができると知り、もう降幡さんに全面的にお願いをしようと思いハウスメーカーとの契約を破棄しました(笑)
奥さんはハウスメーカーにもらった設計図に違和感を持っていて、本当にこれでいいのかという疑問が残っていました。
そんなときに、「100年経過した古民家は、上手に手を入れることによってその後100年保つようにするのが古民家再生なんですよ」と以前聞いた話が心に甦っていました。
・家づくりにおいてこだわり
やっぱりせっかくの古民家再生なので梁の部分など古民家の古き良き部分はできるだけそのまま残して、機能や性能的な部分をよくすることにこだわりました。
耐震性や断熱性にもこだわり、近代的な生活を重視したかったので全面床暖房を入れたり、水まわりも使いやすいものを選んだりしました。
普通だと恐らくそのリフォーム会社の指定したメーカーの製品しか入れられないのですが、私たちが使いたいメーカーの製品を選べるという点は自由度が高くてよかったです。
あとはリノベーションをする前の家は全室和室で全て畳だったのですが、二部屋だけ和室を残し全て床貼りにしました。
貼り替える際に床材にもこだわり、リビングの床はアメリカのバーボンウィスキーの樽を材料にした床材を、玄関から廊下、階段は檜(ひのき)材、洋室は楢(ナラ)の無垢材を使っていますが見てもらうと分かりますがそれぞれのよさが活かされています。
・住んでみての感想
私は小さい頃住んでいたので、そのときとは大分変わりましが、安心して暮らせるようになりました。
床、壁、天井にはしっかりと断熱材を入れ、ペアガラスを入れたやサッシのおかげで夏は涼しく、冬は温かいので快適ですし、自然の無垢材が湿度も調整してくれるので年中過ごしやすいです。
健康面でも、シックハウスの要因がこの家にはないので、住んでいて病気を心配することもなく、落ち着いてゆっくり過ごせますね。
我が家に来てくださる方には、「旅館みたいに素晴らしい家だね!」とよく言われます。
私たちは住み慣れたのでその感覚は分かりませんが(笑)きっと古民家特有の凛とした雰囲気でそう思ってくれるのだと思います。
・降幡建築設計事務所で古民家再生、リノベーションをご検討されている方へ
降幡建築設計事務所の方々は古民家再生のプロですから、安心して任せられるというのはもちろんありますが、何よりも川辺さんが本当に親身になって相談に乗ってくれるし、建てて終わりではなく今でもこうしてお付き合いがあって仲良くさせていただいているので、本当に信頼ができます。
あとは降幡さんの繋がりが広いですから、信頼できる大工さんや庭師さんをご紹介くださいます。
おかげで庭もこだわりの素晴らしい庭ができましたし、川辺さんには感謝しています。
古民家再生、リノベーションをお考えの方は一度相談されるといいと思います。